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アウトドアにケガはつきもの?

  • 2022年12月26日

ひばりグループのホームページをご覧いただきありがとうございます。

はじめまして、経営企画室のSです。

12月に入り寒さが急に厳しくなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?こんなに寒いと「外出したくない!」と思ってしまいますよね。

基本的には私もそう思いがちですが、キャンプが趣味なのでこの寒い中でも週末はキャンプをすることがあります。
先日も山梨県でキャンプをしてきました。
冬のキャンプはとても寒いですが、夜は星がきれいに見えたり(曇っていたら残念ですが…)、焚火で暖を取りながらお酒を飲んだりするのが醍醐味です。

キャンプ場についてまず行うのが、居住空間の確保であるテントの設営です。
最近のテントはリビングと寝室を備える「ツールームテント」という大型のものが多く、私はそれを使っているので設営に1時間程度かかってしまいます。

そんな中、やってしまいました…。

手のひらの皮を挟んでしまい、皮がめくれて流血。
軍手やグローブを着用しましょう!

常備している救急BOXから絆創膏を取り出して貼り、応急処置をしました。

絆創膏もいろいろ

大きく分けて3つのタイプがあります。

・スタンダードタイプ

・モイストヒーリング(湿潤療法)タイプ

・液体タイプ

スタンダードタイプ

テープにパッドがついている一般的な絆創膏です。
出血を伴うケガの応急処置にも対応できます。サイズや素材などのバリエーションが豊かで色んなシーンで役に立ちます。

モイストヒーリング(湿潤療法)タイプ

キズパワーパッドやキズクイック、カットバンリペアパッドといった、
ハイドロロコイド素材を使用した湿潤療法タイプです。
これらは従来のドライヒーリング(乾燥療法)ではなく、モイストヒーリングにより傷を治療します。

液体タイプ
患部に直接塗り、液体成分が乾くと皮膜を作って患部を保護してくれます。撥水性に優れ剝がれにくいので、よく動かす部位(指先など)にも使いやすくなっています。
あかぎれやひび割れ、靴擦れなどの出血のない小さい傷に適していますが、大きな傷や出血を伴う傷には向いていません。

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私が使っているのはモイストヒーリング(湿潤用法)タイプです。

以前は傷は乾燥させた方が早く治るというドライヒーリングの考え方が主流でした。かさぶたができることが良いとされ、傷口の乾燥を促すような医薬品もありました。
しかし、現在これらは誤りとされ、ドライヒーリングでは治りが遅くキズあとが残りやすくなってしまいます。
モイストヒーリングでは傷口を乾かないように密閉し、傷口から出た体液(滲出液)の働きによって自然治癒を促します。
実は傷口からにじみ出てくる滲出液には皮膚が再生するのに必要な細胞成長因子が含まれています。
しかし、乾燥させたりガーゼで吸い取ったりすると、せっかくの細胞成長因子が失われてしまいます。
モイストヒーリングタイプの絆創膏ではハイドロロコイド素材でできたパッドがこの滲出液を吸収し、傷口を乾燥させずかさぶたをつくらないことで細胞成長因子の働きを助けて、活発な細胞分裂を行うため傷の治りが早くなります。

正しいモイストヒーリングの仕方

①傷口洗浄:水道水でよく洗い、異物などを取り除く(消毒液は使わない)。

②傷口ケア:まわりの水分をしっかり拭き、血が止まるまで手で押さえる。

③傷の保護:モイストヒーリングタイプの絆創膏を貼り、傷口が乾かないようにする。

④傷の観察:治りを観察して、状態を見ながら②~④を繰り返す。

ただし、残念ながらどんな傷にも有効というわけではありません。

常備救急BOXのすすめ

キャンプをはじめとしたアウトドアには、救急BOXは必携アイテムです。
冬でしたら、足元が凍っていて滑りやすなっていたり、キャンプギアが冷気で固くなって普段の使い勝手ではなくなります。
夏は、気温はもちろん動物や虫にも注意が必要です。
私のBOXにはこれらを入れています。
・ポイズンリムーバー
・かゆみ止め(塗り薬)
・殺虫剤
・絆創膏
・包帯
・胃腸薬、鎮痛剤
・体温計
ポイズンリムーバーとかゆみ止めは必須です。

今回は、絆創膏で問題ありませんでしたが、動物に嚙まれてできた傷や出血がひどい傷、異物が入ってしまい洗浄だけでは取れない傷などは病院を受診しましょう。


ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。