つらい花粉症の悩みを解決したい②
- 2023年02月14日
2月に入り、花粉症・アレルギーのTVCMをよく見るようになりました。天気予報では『花粉飛散情報』の予報が始まっています。この季節には顔が痒くなったり、赤くなることはありませんか。
花粉症について以前コラムで触れています。今回は花粉はくしゃみや鼻水といった症状だけではなく、皮膚のかぶれや炎症についてです。この症状は花粉皮膚炎と言われます。
花粉皮膚炎の症状の特徴は、
・花粉飛散時期にのみ生じる
・顔(目の周辺)、首などの露出部位に生じやすい
通常の「かぶれ」の症状では細かい赤い湿疹や水疱(すいほう)が生じることがありますが、花粉皮膚炎では蕁麻疹(じんましん)のような発疹が目の周りに生じることが特徴です。
アトピー性皮膚炎をお持ちの方は特につらい時期ですね。花粉皮膚炎を併発すると、増悪(ぞうあく=病気や症状がますます悪くなること)が多いと言われています。アトピー性皮膚炎の方は、特に注意される時期で、ケアされている方が非常に多いです。
花粉皮膚炎は、スギのよる症状が有名ですが、その他の花粉でも生じる可能性はあり、シラカバ、ブタクサなどの花粉に起因した症例の報告があります。
花粉によるかぶれ症状に対する治療として、内服薬(抗ヒスタミン剤)が必要になります。加えて皮膚症状に対しては、塗り薬の治療を併用します。顔に症状がでることが多いので、弱い段階のステロイド塗り薬を処方されることが多いですね。もともと湿疹や乾燥があり、皮膚のバリア機能が低下していると、花粉皮膚炎の症状が強くなることもあるので、保湿を含めたスキンケアも重要になります。
塗り方は大きく2種あります。
塗布(とふ)は、塗り薬を優しく伸ばして塗り広げる。
塗擦(とさつ)は、擦り込んで塗る
皮膚トラブルの塗り薬のほとんどは塗布タイプで、塗擦タイプは筋肉や関節系の薬に多いです。
前述のように皮膚の角層のバリア機能が弱くなっていると花粉が皮膚を通過しやすくなり、症状の増悪につながります。乾燥や湿疹を改善することが大切です。
皮膚や髪の毛の過度な洗いすぎは、乾燥の原因になります。痒みに釣られボディスポンジやタオルでゴシゴシと過度にこすったり、石鹸やシャンプー剤をつけすぎに気をつけましょう。
こちらは保湿スキンケアについて『お肌の乾燥にプラスアルファ』併せてお読みください
花粉が飛散している時期は、顔、髪の毛、服などに花粉が付着します。帰宅したら、顔や髪の毛を早めに洗い付着した花粉を落し接触時間を短くしましょう。また、玄関先でコートなどアウター払ったり、洗濯物を取り込む際はにもパタパタするといいですね。家電製品もとても進化しています。できたら空気洗浄機を使用するといった工夫をオススメします。
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