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咀嚼のススメ

  • 2023年11月27日

こんにちは、ひばりグループのホームページを御覧いただきありがとうございます。

物忘れが進んではいますが、食欲もあって至って健康です。
先日、「痛い」と言うので、後期高齢者の父の入れ歯の定期診察に行ってきました。

噛むという動作=咀嚼は、食べ物を口の中で細かく砕いてつぶし、飲み込みやすくする、私たちの日常生活に欠かせない動作です。高齢となると、喉にモノをつまらせるリスクが伴います。お正月には、お餅による窒息事故のニュースを必ず耳にします。
咀嚼は単なる消化の過程ではなく、脳の健康を維持するだけでなく、ダイエットにも効果的であることなど、カラダにとって好影響を及ぼすことが近年の研究で明らかにされています。

咀嚼によって脳に与えられる好影響としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 脳内血流量の増加
  • 神経活動の活性化
  • 認知機能の向上
  • 満腹中枢への刺激
好影響

咀嚼時の噛む動作では、咬筋と側頭筋を使用します。咬筋は奥歯を咬むと頬の中で張ります。側頭筋はコメカミのから耳の上辺りにあります。食べ物を飲み込むまでには、咀嚼筋のほかにも口腔内の舌を始めとしたあらゆる筋肉が活躍します。首から上(頭蓋骨)にあるあらゆる筋肉と組織が活性することで、脳内の血流量が増加し、神経細胞の活動が活発になります。こうして、咀嚼によって歯や舌、口腔内などの感覚器から脳に多くの情報が送られると考えられています。
また、咀嚼は認知機能の向上にも効果的であることが、いくつかの研究で示されています。例えば、咀嚼をすると、注意力や集中力、記憶力などが向上したという研究結果と論文があります。

これらのことから、咀嚼は脳の健康を維持し、認知症の予防や改善に役立つ可能性があると考えられています。
具体的には、咀嚼をすることで、以下の認知機能の向上が期待できます。

  • 注意力
  • 集中力
  • 記憶力
  • 学習能力
  • 問題解決能力
  • 判断力

具体的には、咀嚼をすることで、以下の認知機能の向上が期待できます。

また、咀嚼をすることで、海馬の神経細胞の再生や、神経細胞間のシナプスの結合の強化が促進されると考えられています。
海馬は、記憶や学習に重要な役割を果たす脳の部位です。
一方で、噛む力が弱かったり、回数が少ない、時間が短いなどがあると、脳への刺激が減り、認知機能の低下や痴呆のリスクが高まると考えられています。
実際に父の歯医者には、
「痛くて入れ歯を長いこと入れないでいた結果、
喋りにも影響が出て言語化が減ってしまうと、
会話が減り、さらに痴呆を加速させる恐れがある。」
と言われました。
痴呆は、脳の神経細胞が変性・死滅することで、認知機能が低下する病気です。咀嚼障害は、痴呆の原因となる脳の老化を促進する可能性があります。
したがって、健康な脳を維持するためには、咀嚼を十分に行うことが大切です。咀嚼に力を入れることで、認知機能の向上や痴呆の予防に役立つと考えられます。

注意点

咀嚼を十分に行うためには、以下のことに気をつけましょう。

  • 硬い食材を積極的に食べる
  • ゆっくりとよく噛んで食べる
  • 咀嚼時間を長くする

多くを頬張って、噛むのに時間をかけるのでなく、適量で行ってください。
舌をつかって、左右で満遍なく噛みます。舌を動かす行為は、味覚をも刺激されます。
舌の裏に舌下腺という唾液腺があります、咀嚼と舌によって唾液の分泌が促されます。
唾液は消化の第一段階です、唾液がよく混ざると嚥下(咀嚼から飲み込みまで)がスムーズになります。
詰まらせることがなくなります。

この咀嚼して唾液が多く分泌した状態で、俗に言う“満腹中枢を刺激する”ホルモンが分泌されます。

満腹中枢を刺激

咀嚼をすると、満腹中枢が刺激され食欲が抑制される、とよく耳にします。
これは消化活動に関係の深いホルモンが分泌されることに関係があります。

  • レプチン
  • セロトニン
  • オキシトシン

レプチンは、満腹感を感じるホルモンです。セロトニンは、幸福感や満足感を感じるホルモンです。朝日を浴びることでも有名で幸せホルモンなって呼ばれたりしますね。オキシトシンは、社会的なつながりや親密さを感じさせるホルモンです。
少量でも、よく噛むことで満腹感と満足感が得られますね。
すなわち、食欲が抑制され過食を防ぐことができます。

消化が促進されることは、血糖値の急激な上昇を抑制し、脂肪の蓄積を防ぐことに繋がります。
こうして、ダイエットを成功させるための一助になるわけです。

咀嚼は、脳の健康を維持し、ダイエットにも効果的な、とても重要な動作です。日々の食事の中で、意識的な咀嚼をオススメします。



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