INFORMATION

ただの熱い箱部屋じゃない⁉ 〜サウナの話〜

  • 2024年08月09日

はじめまして。ひばり西草深薬局の薬剤師です。
早いもので私がひばりグループに入社してから4年目を迎えました。同僚のFさんとの出会いからサウナの魅力を知ってしまった私。ちょっと大袈裟ですが、ひばりとの出会いがサウナとの出会いともいえるのです。
当時、テレビでは「サ道」と題した、サウナを舞台にしたドラマが放映されたこともありブームが始まり、その流れは現在もなお続いているのではないでしょうか。

ひばりグループのある静岡県には、近隣はもちろん全国からも訪れるひとが多く「サウナの聖地」とも呼ばれることのある「サウナしきじ」という施設があります。そんな「しきじ」が話題に上ることもしばしば。ずっと気になっていたところに、同僚のFさんが熱く語るサウナの魅力に後押しされ、サウナ通いが始まりました。
F
さんに出会うまで、私にとってのサウナはただの熱い箱部屋でしかなかったのですが、お勧めの入り方を伝授してもらいすっかり虜に。サウナに行った日はなぜか夜もぐっすり眠れて、日常のイライラから解放されるのです。
今回はサウナの基本的な入り方や効果について紹介させていただくことで、みなさんにもその魅力を少しでも知っていただけたらと思います。

ととのうサウナの入り方〜「ととのう」て?

サウナの話題で必ずと言ってよいほど出てくる「ととのう」というキーワード。
サウナ→水風呂→外気浴
これらのセットを繰り返すことをで感じることのできる爽快感のことをいい、「温冷交代浴」とも呼ばれています。マラソンでいうところのランナーズハイの状態と説明されることもあります。
ランナーズハイの経験も簡単にできるものではないと思いますが...

 

☆温冷交代浴の基本的な手順

①サウナ室に8~12分ほど入る
サウナに入る前に湯ぶねにつかると、より汗が出やすくなります!

 

②水風呂に1分間ほどつかり体を冷やす
水風呂がない場合は冷水シャワーでもOK!

 

③イスなどに座り適宜休憩をとる
この①から③を2、3回繰り返すと「ととのう」感覚がおとずれます。 ※個人差があります。

 

では「ととのう」の正体はいったい何なのでしょうか?

まだ様々な研究がなされているようですが、日本サウナ学会理事を務める医師・医学博士の加藤容崇(かとうやすたか)先生によると自律神経に関係しているそうです。
「熱い」サウナから「冷たい」水風呂に入ると、体が戦闘モードになり「交感神経」優位になり「アドレナリン」が分泌されます。続いて外気浴(休憩)をすると、戦闘モードから解放され一気に「副交感神経」優位に傾き休息モードになります。この切り替え時に起こる、副交感神経優位にあるにもかかわらず「アドレナリン」が存在するという矛盾状態により引き起こされる感覚が、爽快感や恍惚感、多幸感などとして感じられることがあり、「ととのう」の正体と言われています

筆者の腕に出た「あまみ」

余談ですが私の場合、このととのうの前兆として喉の奥からスースーと冷たい息が出てくる感覚になります。そして、皮膚の表面に赤白のまだら模様が浮き出てきます。始めは驚きましたが、このまだら模様は「あまみ」と言われサウナと水風呂で交換神経がしっかり反応している証拠だそうです。

サウナに入るときに気を付けたい事

サウナの魅力は「ととのう」ことと紹介してきましたが決してそれがゴールではなく、基本は自分が気持ち良いと思えることだと思います。そのためには、どんなことに気を付けたら良いかをまとめました。

①水分補給
サウナ室ではたくさんの汗をかくので脱水症状になりがち。脱水を予防するためこまめに水分をとるとよいでしょう。

 

②飲酒後は入らない
アルコールの利尿作用により脱水症状になりやすいためですが、サウナでは脳に血液が届きにくくなるので意識障害を起こす可能性が高まります。場合によっては命にかかわる事故にもなりかねません。

 

③無理をしない
熱いサウナに多少の我慢はつきものですが、限界越えの我慢はお勧めできません。苦しさを我慢してサウナ室に留まるのは、倦怠感やめまいなどの熱中症のような症状を引き起こす可能性があります。

おまけ~サウナ後のご飯(サ飯)の話~

サウナを楽しんだ後、サウナ施設内のレストランで食事をとるのも楽しみの一つです。サウナを楽しむ人達のあいだでは「サ飯」と呼ばれたりもします。
サウナに入ってととのうと、味覚も敏感になり最高に食事もおいしくなります。これを楽しみにサウナに入る人もいるくらいです。

[ある日のサ飯]
私にとってサウナは心と体のデトックス。これからも末永く楽しんでいきたいです。



ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。