カップ麺の食べ過ぎには注意を!
- 2024年11月23日
こんにちは。ひばり天王町薬局の管理薬剤師Tです。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
一段と寒くなりましたが、体調など崩されていませんか?
今回のテーマはカップ麺について。
皆さんは普段食べることはありますか?
食べるとしたら何味が好きですか?
スープは最後まで飲み干しますか?
店頭にはカレー、シーフード、ネギ塩など色んな種類が並んでいます。
カップヌードルはここ数年食べてないですが、カップ焼きそばは、たまに食べたくなる時があります。
ペ〇〇グなんか特に(;_:)ちなみに少年時代は緑の〇〇〇が好物でした。
たまに食べると、とても美味しく感じ幸せな気分になれます。
しかし、頻度が多すぎると健康面に影響を与えるのでは?というのが今回のテーマです。
中学生の頃
当時(1990年代前半)は完全週休二日制ではなく半ドンといって土曜日は半日授業でした。
給食のないので、昼食は家でカップ麵を食べた記憶がけっこうあります。
手作りの物を作ってもらえなかったのかその背景は記憶にないですが(;_:)
友達が遊びに来たときに、「そればかり食べているといつか骨粗鬆症になるよ」といわれた記憶が鮮明にあります。
骨粗鬆症って?当時はインターネットはなく頼るは広辞林。骨がスカスカになる病気?マジか(-_-;)
でも栄養表示をよく見るとカルシウムもそこそこ入ってるから大丈夫ではないか?
都市伝説と思いながらも、人の話を素直に信じ込んでしまう性格だった自分は、深堀りすることもなくカップ麺から徐々に遠ざかるように意識付けていった。
そして大人になり
食事や栄養について学ぶ機会がありこのからくりを徐々に理解できるようになっていった。
以前掲載コラム(牛乳で骨は丈夫になる?)の内容が似通いますが、
カルシウムには他の栄養素とのバランスによって吸収に良くも悪くも影響されるということです。
例えば、鉄分はビタミンCを摂ることで吸収が促進されるようにカルシウムはビタミンDを摂ること、マグネシウムとの程よいバランスにより吸収が促進されます。
カップ麺にはカルシウムはそこそこ含まれるものの「リン」も多く含みます。
リンは人体に不可欠なミネラルの一つです。体内にあるリンの大半は、マグネシウムやカルシウムと結び付いたリン酸塩(リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム)として歯や骨に存在し体を支えたり細胞の浸透圧を調節したり、エネルギーの産生に関わったりしながら体内で働いております。そのためリンが不足すると脱力感や筋力低下などが起こりやすくなります。しかし、リン酸塩は食品添加物に多く使われているためリンを摂りすぎているとカルシウムの吸収が阻害されます。カルシウムだけでなく鉄の吸収も悪くするため貧血の要因ともなります。
また、リンはカップ麺だけでなくハムやソーセージなどの加工肉、練り食品、清涼飲料水等にも多く含まれます。腎機能や副甲状腺のが低下している人はリンの血液中の濃度が高くなりやすいので特に注意が必要です。知らぬ間にリンを摂りすぎていないか普段の食生活を見直してみましょう。
とはいえ、忙しい日常を過ごしていると手軽に用意できる物に頼りがちですがその最たる食品がカップ麺の類です。
そこでリン酸塩の摂取を少しでも減らしたり栄養バランスを崩さないようにするための工夫について紹介します。
スープの部分にリンが多く、塩分の過剰摂取にもなります。
できる環境であればゆで汁捨て、別に用意した湯でスープの素を溶いて食べるだけでも半減できます。それが難しければスープは飲み干さないだけでもだいぶ違います。
確かにスープも美味しいですが(;_:)
カップ麺はタンパク質やビタミン類も不足しがちのため組み合わせによってもそれがカバーできます。野菜や大豆類を同時に摂ること。
逆に炭水化物の物は血糖値を上昇させますし、コンビニでいえばホットスナックなども抱き合わせで買いがちですが脂肪分の過剰摂取になるため控えたいところです。
⭕️ 野菜サラダ、ゆで卵、サラダチキン、豆乳ヨーグルト
❌️ パン、おにぎり、揚げ物類
カップ麺にほうれん草やゆで卵等をトッピングするのも1つの方法だと思います。
今や飽食の時代、いつでも食品は手軽に用意できる反面、カロリーや脂肪分の過剰摂取による健康への悪影響も懸念されます。
カップ麺続きでストックされている方、是非意識していただき不足しやすい栄養素を補うなど、ちょっとした工夫で少しでも健康を維持できればいいですね、参考にしていただけると嬉しいです。
ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。