
脱・花粉症!舌下免疫療法のすゝめ
- 2025年04月14日
今年の花粉飛散量も例年通り多く、鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・のどのイガイガに苦しめられたという人も多かったかと思います。スギ花粉の飛散ピークは2月中旬~3月下旬。それと入れ替わるように、ヒノキ花粉のピークが訪れ、5月のGWあたりまで飛散が続くので、花粉症患者の方々にとっては、まだまだツライ日々が続きそうです。

花粉症患者は年々増え続け、その医療費は全国で年間約3,600億円※1にも上ります。また、花粉症の中でも特に患者数が多いのがスギ花粉症で、今では3人に1人がスギ花粉症と推定※2されています。(※1:2019年厚労省 ※2:2022年環境省 発表)
そんな国民病とも言えるスギ花粉症を卒業できる可能性がある治療法の1つが「スギ花粉 舌下免疫療法」です。手術などは不要で、決められた期間毎日おくすりを飲むだけで、毎年訪れる花粉症のループから脱却できるかもしれません。
外敵(細菌、ウイルスなど)が粘膜(目、鼻、喉など)に付着
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そこから体内に侵入させないように、外敵を攻撃し無力化

外敵の体内への侵入を防ぐために働き、仮に侵入を許したとしても、早い段階でその外敵を駆逐できるように、免疫部隊がチームで攻撃します。
このように、免疫システムのおかげで、カラダに有害なもの(外敵)から身を守ることができます。
しかし、花粉症の人の体内では、この免疫システムが誤作動を起こして、カラダに無害なはずの花粉を有害なもの(外敵)とみなして、攻撃してしまっているんです。
カラダに無害なもの(花粉)が粘膜(目、鼻、喉など)に付着
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免疫システムが花粉を『敵』と誤認識して、猛攻撃
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攻撃に伴い、ヒスタミンなどが放出
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目のかゆみ、鼻水などの花粉症症状

その攻撃の結果、目、鼻、喉などの粘膜でアレルギー症状を引き起こす物質(ヒスタミンなど)が放出されて、目のかゆみ、鼻水、くしゃみ、のどのイガイガなどの花粉症の症状が引き起こされてしまうんです。
つまり、花粉症の症状が引き起こされる根本的な原因は、免疫システムによる誤認識。敵ではない花粉を『敵』と誤認識してしまうことによって、花粉症の症状が引き起こされます。
スギ花粉 舌下免疫療法ってナニ?
スギ花粉 舌下免疫療法は、免疫システムの誤認識を解除することに特化した治療法です。
治療法
治療法はとてもシンプルで、1日1回専用のおくすりを舌の下で溶かすだけです。それによって、抗原(スギ花粉エキス原末)が毎日少しずつ体内に入ってくるので、免疫システムが『花粉は敵じゃない』と正常な認識をするようになります。ただし、初回は、アナフィラキシーショックなどのリスクがあるため、医師の目の前で服用する必要がありますが、その後、特に問題がなければ、月1回受診などに移行します。
治療期間
治療期間は、およそ3~5年です。治療開始のタイミングは、基本的に花粉が飛んでない季節からになります。
対象年齢
対象年齢は5歳以上で、特に問題がなければ、高齢者の方も受けることができます。ただし、妊娠中の人、重度の喘息や悪性腫瘍、免疫不全などの疾患の人は、治療を受けることができません。
費用
初回は検査などで多少かかりますが、その後の定期受診は、病院代と薬代を合わせて3000円前後(1ヶ月分)になります。
成功率
ここが一番気になるところかと思います。
治療をしっかり継続することで、、、20%の人が完治、60%の人が症状が軽減というデータがあります。今まで花粉症に苦しめられていた人のうち、5人に1人が花粉症を卒業できる可能性があるということになります。
ただ残念ながら、、、残りの20%の人には効果が全く見られなかったようです。
治療をしっかり継続することで、、、20%の人が完治、60%の人が症状が軽減というデータがあります。今まで花粉症に苦しめられていた人のうち、5人に1人が花粉症を卒業できる可能性があるということになります。
ただ残念ながら、、、残りの20%の人には効果が全く見られなかったようです。
スギ花粉 舌下免疫療法のウラワザ!?
スギ花粉の飛散ピークが過ぎた今、舌下免疫療法を始めてみたいと思うものの
毎月の受診がメンドクサイ
というのが大きな問題の1つかと思います。
舌下免疫療法を始めた場合、3~5年間、毎月受診して、毎日欠かさずおくすりを服用する必要があります。病院が混んでいない時期ならまだしも、花粉症シーズンの耳鼻科は、1時間待ちなどよくあることです。病院によっては駐車場に車が入り切れないような状態になることもしばしばです。
そんな混雑を回避して舌下免疫療法を継続するウラワザが...『オンライン診療』です。
予約時間になったら、ほぼ待ち時間なく医師の診察を受けることができます。その後は薬局におくすりを受け取りに行くか、郵送してもらうだけ。受診からおくすりの受け取りまで、スムーズに行うことができます。
スギ花粉 舌下免疫療法は、アナフィラキシー症状などなく状態が安定していれば、わざわざ病院まで行かなくてもオンライン診療で十分事足りるため、とてもオススメです。
ひばり薬局 は全店、オンライン診療に対応しています。ご不明点やご質問などありましたら、本記事の担当店(ローソンひばり薬局安東店)へご連絡いただきましたら、ご回答させていただきます。
ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることがあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。