
酔い止めのすゝめ
- 2025年04月25日
G.W.が近づいてきました。今年は、大型連休!!とはなりませんでしたが、それでも、旅行や帰省など遠出する方は多いかと思います。そんな楽しいはずの遠出に付きまとう最大の不安が『乗り物酔い』
乗り物酔いは、主に小学生くらいの子ども(5~12歳)に出やすい症状で、年齢とともにその頻度は基本的に減少していきます。しかし、日本人の4人に1人は、成人になってからも乗り物酔いの症状が出ているという調査結果があります。(観光経済新聞 参照)
そのため、酔い止めは必需品という方も多く、ドラッグストアには数多くの酔い止め製品が陳列されています。その中から自分に合った製品を見つけ出すのは、至難の業。症状のタイプや副作用(眠気)発現の可否によって、製品の選び方が変わってきます。

乗り物による揺れやスピード変化の情報
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耳(三半規管や耳石器)で感知して脳へ伝達
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『耳(三半規管や耳石器)で感知される情報』量が過剰なため、『目から入ってくる情報』との間にズレが発生
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脳の情報処理の一部にバグ発生
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自律神経バランスが乱れる
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乗り物酔い症状(吐き気、めまいなど)

ちなみに、乗り物酔いで吐気が引き起こされる原因は、自律神経バランスが乱れ、脳内の嘔吐中枢がヒスタミン刺激を受けるからです。そのため、市販の酔い止めには、基本的に抗ヒスタミン薬が入っています。

効果の強弱や副作用(眠気)の出やすさなど、それぞれの特徴があります。その特徴をもとに、薬剤師としてオススメできる酔い止めは次のようになります。

吐き気を和らげてくれる有効成分が4種類配合されており、そのうち3種類が市販薬最大量配合です。これまで、最強の酔い止めと言えば、アネロン「ニスキャップ」が有名でしたが、その上位交換版になります。

吐き気を和らげてくれる有効成分が4種類配合されており、そのうち3種類が市販薬最大量配合です。これまで、最強の酔い止めと言えば、アネロン「ニスキャップ」が有名でしたが、その上位交換版になります。
眠くなりにくい酔い止めがいいがひどい人にオススメ
トリブラプレミアム錠

酔い止めを飲むと眠くなってしまうのは、主に抗ヒスタミン薬が原因です。抗ヒスタミン薬は、脳に移行してヒスタミン受容体に結合することで、眠気を引き起こしてしまいます。特に、酔い止めに配合されている抗ヒスタミン薬は、脳内に移行しやすい特性があるのですが、トリブラプレミアム錠に配合されている『塩酸メクリジン』は比較的眠気が出にくいため、安心して使えます。
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