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着物と健康の話

  • 2025年05月14日

こんにちは、ひばり西草深薬局です。

私は着物が好きで、休日に着物で過ごすことがあります。お気に入りの柄や帯を選ぶ時間は楽しく、気持ちが落ち着くのを感じます。また、着物をまとった瞬間のワクワクとした感じも良いものです。
でも実は、「おしゃれ」や「伝統文化」としての魅力だけでなく、心と体の健康に良い効果がたくさんあるのをご存じでしょうか?

いつからか着物を着ることで自然と背筋が伸びたり、歩き方が変わったりすることに気がつきました。こうした体験を通じて、「着物を着ることは健康にもよいのではないか?」と思うようになりました。

科学的に証明されているわけではありませんが、日常の中で着物を取り入れることが、健康にとってよい影響を与える可能性があると感じています。 着物を着ることによる身体や心への影響について、私自身の経験や一般的な考え方を交えながら紹介していきます。

着物は姿勢を正し、体幹を鍛える!


着物を着ると、自然と背筋が伸びます。これは、帯を締めることで腰回りが安定し、猫背になりにくくなるからです。洋服だと無意識に前かがみになってしまうことがありますが、着物を着ていると、背中が丸まると見た目にも美しくありません。そのため、自然と姿勢を意識するようになり、結果として正しい姿勢が身につくのです。
また、帯を締めることで腹筋や背筋を使うため、無理なく体幹が鍛えられます。体幹がしっかりすると、姿勢が美しくなるだけでなく、腰痛の予防や改善につながります。私自身、長時間座っていても腰が痛くなりにくくなったと感じることが増えました。
さらに、姿勢が整うと呼吸が深くなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。深い呼吸はリラックス効果をもたらし、ストレスを軽減する助けになります。

着物は歩くだけで運動になる!


着物を着ると、歩き方にも変化が生まれます。洋服のときのように大股で歩くことができないため、自然と内ももやふくらはぎを意識した歩き方になります。この歩き方には、嬉しい効果もたくさんあります。

美しい歩き方が身につく

内ももやふくらはぎの筋肉が鍛えられる

血行が良くなり、むくみ解消につながる

特にデスクワークが多い方は、足の筋力が衰えがちですが、着物を着て歩くだけで自然とトレーニングになります。私は着物で出かけた日のほうが、歩いた後の足の疲れ方が心地よく感じることが多い気がします。

心の健康にも良い影響を与える!


まず、着物を着る時間そのものが、ゆったりとした気分にさせてくれます。帯を締めたり、襟元を整えたりする時間は、自然と心を落ち着かせる効果があります。忙しい日常の中で、こうした「丁寧な時間」を持つことは、ストレス軽減にもつながります。
また、着物を着ると背筋が伸び、所作がゆっくりになります。そのため、動作が優雅になり、心にも余裕が生まれるのです。私自身、着物を着ると「ちょっとしたことにイライラしなくなるな」と感じることが多くあります。

「着物は苦しい? 寒い? 暑い?」 そんなお悩みも解決!


 

「苦しい?」 → 自分に合った着付けで楽に!
帯がきつくて苦しいと感じる方は、締め方を見直してみましょう。実は、帯はギュウギュウ締めるのではなく、体にフィットさせることが大切です。今はゴムベルト式の腰ひもなど便利なグッズも販売されています。ウエスト補整を工夫すると、締め付け感を減らすことができます。

 

「冬は寒い?」 → 重ね着でしっかり防寒!
着物は重ね着を前提としているため、工夫次第でとても暖かくなります。ヒートテックのインナーやレギンスをしたに着ることでしっかりと防寒できます。考え方は洋服の時とほぼ同じで、着物だからといって特別に考える必要はありません。さらに、足元はレッグウォーマーや足袋用インナーを使うと冷え知らずです!

 

夏は暑い?」 → 通気性の良い素材で涼しく!
夏の着物といえば「暑そう…」と思われがちですが、実は洋服より涼しく過ごせることもあります。麻などの通気性の良い素材を選び、吸湿性の高い肌着を合わせ、ゆったりとした着付けで風通しを良くすることで、汗をかいてもベタつかず快適に過ごすことができます。

まとめ

着物は、ただの伝統文化ではなく、健康にもよい習慣です。
姿勢が良くなり、体幹が鍛えられる

歩くだけで筋肉が鍛えられ、血行促進につながる

心が落ち着き、ストレス軽減につながる

少し着物好きのひいき目線な内容になってしまいましたが、休日やちょっとしたお出かけに着物を取り入れてみませんか? みなさんにも健康のために、もっと気軽に、もっと楽しく、着物を暮らしの一部にしていただけたら嬉しいです。



ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることがあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。