「呼吸法」と「呼吸」のちがい!?〜体が喜ぶ自然な呼吸とは〜 - ひばりグループ

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「呼吸法」と「呼吸」のちがい!?〜体が喜ぶ自然な呼吸とは〜

  • 2025年07月25日

こんにちは。
ひばり谷田薬局です。
「◯◯呼吸法」という言葉、SNSや本、テレビなどでよく見聞きしますね。

スポーツ選手がパフォーマンスを高めるための呼吸法、ヨガやマインドフルネスで心を落ち着ける呼吸法、ダイエットに効果的とされる呼吸法、さらには出産時の呼吸法まで。
呼吸法には、目的に合わせて体の働きを助け、気持ちを安定させてくれる知恵がたくさん詰まっています。

呼吸を意識できる自分になる

 

どの呼吸法も本当に素晴らしいものですし、
ぜひ取り入れていただきたい習慣です。

しかし、ここで1つ、忘れないでいただきたい大切なことがあります。

それは、どんな呼吸法も最終的には
「普段している呼吸を意識できる自分になるための方法」だということです。

私たちは1日のほとんどを、無意識で呼吸をしています。

パソコンに向かっているとき、スマホをいじっているとき、
仕事や家事に追われているとき。

気づくと呼吸は浅くなりがちです。

呼吸が浅いと、体の隅々まで酸素が届かず、疲れやすくなったり、回復力が落ちたり、頭がぼんやりしてしまったりします。

逆に言えば、ほんの少しの時間でも「自分の呼吸に気づいて深める」ことができれば、
体と心は驚くほどラクになり、自然な元気が戻ってきます。

呼吸チェックタイム

 

おすすめなのは、あえて「呼吸チェックタイム」を作ることです。
たとえば、
・パソコン作業の合間に、ちょっと手を止めて
・スマホを置いたとき
・トイレに立ったとき
・お風呂に入って湯船に浸かったとき
・夜、布団に横になったとき

こんな時に、「いま、どんな呼吸をしているかな?」と、
自分に問いかけてみてください。
そして1度、大きく深呼吸。

更にできるなら、
ほんの2〜3分でいいので、ゆっくり息を吸って吐いてを繰り返しましょう。

難しいルールはいりません。
「何秒吸って、何秒吐く」と考えすぎず、気持ちいいと感じるペースで大丈夫です。
両手を軽く横に広げ、胸やお腹の動きを感じながら、心地よく呼吸をしてみてください。

「自然な呼吸がわからない」という方は、少しオーバーリアクションで深呼吸してみるのもおすすめです。
両手を大きく斜め下に広げながら深く息を吸い、胸が広がって顎が少し上がる感覚を味わってください。
オーバーに動くことで、体が「呼吸ってこんなに深くできるんだ」と思い出してくれます。

この深呼吸を続けていると、日常の中で呼吸が浅くなっていることに気づきやすくなります。
「気づく」だけで、自然と体は整えをしようとするものです。
無理に意識を向け続けなくても、気づける回数が増えれば、
それに伴い深い呼吸ができる時間が増えていきます。

呼吸を意識する時間が増えると、心の緊張もほぐれやすくなります。

イライラしたとき、疲れを感じたとき、不安な気持ちに飲まれそうなときはなおさら、
ちょっと立ち止まって深呼吸をしてみてください。

自分の呼吸に気づく

 

私たちの体は、たくさんの酸素と一緒に、心の安心感も取り込むようにできています。
ゆったりと息を吐いて吸ってを繰り返すだけで、自律神経のバランスが整い、血流が良くなり、体が持っている本来のパワーが働き出します。

「呼吸法」はその助けになる素晴らしいツールです。
でも、どんな素晴らしい方法も、日常の「無意識の呼吸」に気づけないままだと、
その効果を十分に活かせないかもしれません。

ですからぜひ今日から、どこでもできる「自然の呼吸」に意識を向けてみてください。
特別な時間を作る必要はありません。
パソコンの前でも、スマホを手にしたままでも、深呼吸はできます。

「自分の呼吸に気づく」
この小さな習慣が、体と心をじわじわと元気にしてくれるはずです。

これからも、皆さまが毎日を元気で穏やかに過ごせますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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