中学生向け薬学講座
- 2025年08月01日
処方箋調剤の店舗における業務と本部での経営企画室の業務以外で、学校薬剤師のお仕事をやらせていただいてます。今回は市内の中学校にて3年生の皆さんを対象に薬学講座を行なって来ました。
講座の進め方は薬剤師さんによって様々でしょうけども、一方的に話しているだけでは生徒さんは退屈してしまうのではと思い私は、
10問の⚪︎✖︎で答えるワークシートを作成し、一問一答、個々に解説する形で行いました。
薬の正しい使い方、お酒、タバコ、危険ドラッグの弊害、ジェネリック医薬品のお話をお伝えしてきました。
ドラッグやタバコは乱用防止の啓蒙活動のため、お薬に関しては、中学生であれば1人で医療受診される方も多いので、服用の際の参考にしていただけるような内容にしました。





キレート実験
座学だけではなく、体験型講座で「鉄剤(クエン酸第一鉄)とお茶を混ぜたら黒いキレートができる」実験をやってもらいました。
薬は必ず「水」で飲みましょう!特に鉄剤はお茶で飲むとキレートができて効果が半減してしまう理由をリアルに体験していただきました。
この実験は大盛況でした、中学生の皆さんによく伝わったと感じ、楽しみながら学んでもらえました。


アンケート
生徒さんから回答をいただきました。
⚪︎今日の授業を受け、親がよく飲酒しているので今日の事を話して飲む頻度を減らしてもらうと思います。
⚪︎タバコは一生吸わず、お酒は会社の飲み会の時に飲めるようにするか、ノンアルコールを飲むか考えておきたい。お酒もタバコも体に害があるのでできるだけ避けたり、今のうちは誘われても必ず断り成長期に成長を止めないようにしたい。友達が吸っていたら注意し、その友達とは距離をおこうと思いました。
⚪︎普段、薬を飲む時にジュース以外ならいいと思っていたけど、お茶もタンニン酸が含まれて効きにくくなると分かりました。
⚪︎ジェネリック医薬品というものを初めて知りました。日本のためにもジェネリックを使うべきだと思いました。
⚪︎私たちが長くより良い人生が送れるような事がたくさん知る事ができて良かったです。「その時良ければよい」のではなく、「これからの健康に悪いから•••」と考える個々の意識が大切なのだと分かりました。また自分だけでなく、周りの事も考えてから行動に移すべきだということも分かりました。
⚪︎ジェネリック医薬品の事について知りました。ただナゾに思ったのが本家本元の薬がそれだと売れなくなり損をしてしまうのではないかと思いました。薬作り損なら僕は作りたくないです。
定期的に依頼いただき登壇させていただいてます。薬学や医学に興味が生まれ、中学生の皆さんの中から少しでも将来を夢見てくれたら励みになります。