
秋に気をつけたい病気
- 2025年10月31日
こんにちは。ひばり城北薬局です。
長かった夏が終わり、ようやく秋本番となりました。今年は特に酷暑だったため、
夏の疲れが出て、いわゆる「秋バテ」になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、秋に気をつけたい体調不良3つとその予防法・対処法を3つご紹介します。
ノロウイルス感染症
ノロウイルスが原因となって引き起こされる胃腸炎の一種で、空気が乾燥する11月から3月に急増します。潜伏期間は約12~48時間ほどあり、通常1~2日で症状のピークを越え、1週間以内に治まることが多いとされています。非常に感染力が強く、飲食店や職場・学校・介護施設等で一気に広がり、集団感染を起こすことがあります。高齢者や免疫の弱っている人が感染すると長期化、重症化することがあるため、注意が必要です。
●感染者の便や嘔吐物の飛沫
●ウイルスが付着した調理器具や食器
●ウイルスが蓄積した食品や加熱不十分な食品
●下痢
●腹痛
●発熱
●食品の十分な加熱
●調理器具の消毒 ●ノロウイルス発生後は次亜塩素酸ナトリウムでの消毒、清掃、換気
(二次感染予防)
ノロウイルスには抗生物質が効かず、薬で治すことができませんが、安静にして
いれば、数日間で自然に治る病気でもあります。対症療法として整腸剤や解熱剤が
処方されることはありますが、下痢の症状がひどい場合もウイルスを排出するため
下痢止めが処方されないことが多いので、スポーツドリンクなどで水分補給を
することが肝心です。
季節性うつ病
大人ニキビができやすい部位となります。大人ニキビとは20代以降にできるニキビのことで、女性に多く、特に月経前に発生しやすいという特徴があります。大人ニキビが悪化する原因としては、ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れ、不適切なスキンケアなどが挙げられます。また、年齢にかかわらず皮膚への刺激はニキビの発生や悪化につながります。あごの場合はあごを触る癖やマスクやマフラーなどの着用が刺激となってニキビができたり悪化したりする可能性が考えられます。
エネルギーの低下により、日常生活が困難になる
●興味・喜びの喪失
以前は楽しめたことに興味を持たなくなる
●過眠
睡眠時間が長くなり、日中も眠気が強くなる
●食欲の変化
甘い物や炭水化物を欲することが増え、体重増加がみられることがある
●抑うつ
悲しみ・無気力・希望の喪失などの感情が強くなる
●集中力の低下
思考の鈍化、物事に集中するのが難しくなる
●社会的孤立
人との接触を避け、家にこもるようになる
特に午前中の太陽光を浴びることが、体内時計の調整に有効
●運動する
無理のない運動が気分の改善やエネルギーの向上に有効
●規則正しい生活を送る
睡眠時間や食事時間を一定にすることで、気分の安定につながる
●サポートを求める
家族・友人とのつながりが、孤独感や抑うつ症状の軽減に役立つ
季節の変わり目に起こりやすい季節性うつ病ですが、症状が軽い場合、早期に対処すれば自分で症状を和らげることができます。つらい時は医療機関を受診、専門家のサポートに頼ることも重要です。
寒暖差疲労
1日の気温差が大きくなることや、室内外の温度差が広がると自律神経が乱れ、疲労が蓄積します(寒暖差疲労)。これにより起こる不調は、身体的不調から精神的不調まで、人それぞれです。
皮脂が毛穴につまり、ポツンとした小さな白い点の状態。皮膚の内側では毛包が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。
●めまい
●頭痛
●腰痛
●肩こり
●顔のほてり
●便秘・下痢など
●睡眠障害(寝つきが悪い・夜中に目が覚める)
●イライラや気持ちの落ち込み
疲労回復を促すビタミンB1、体を温める生姜・根菜類を摂るのがおすすめ
●睡眠をしっかりとる
寝だめせず、毎日まとまった睡眠時間を確保する
●軽めの運動
寝る前のストレッチや散歩などを取り入れてみる
●体を温める
入浴したり、主に体の手首・足首などの「首」がつく部分を温めるとよい
寒暖差疲労をケアするためには、乱れた自律神経を整えるのはもちろん、あえて日常生活に適度な寒暖のリズムを作り、自律神経をトレーニングすることも大切です。
いかがでしたか?ノロウイルスが気になる方や最近体調がすぐれないと感じている方は、上記の予防法・対処法を生活に取り入れてみてください。
ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることがあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。
