ITリテラシーと健康、詐欺にあわないための知識 - ひばりグループ

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ITリテラシーと健康、詐欺にあわないための知識

  • 2026年03月12日

詐欺師の視点から考えてみる

「なぜ自分のところに詐欺メールが届くのだろう?」と思ったことはありませんか。実は詐欺師たちは、あなたのメールアドレスや個人情報を何らかの方法で入手したうえでアプローチしてきます。彼らの視点に立って考えると、詐欺の手口や予防策がぐっとわかりやすくなります。
詐欺師にとって理想的なターゲットは、「情報を多く持ちながらも、その情報の管理が甘い人」です。インターネット上にはさまざまな会員登録やサービス登録の機会があり、多くの方が深く考えずにメールアドレスや氏名、住所などを入力してしまっています。詐欺師たちはこうした個人情報が大量に流出したデータベースを安値で購入したり、フィッシングサイトで自ら収集したりして、ターゲットリストを作っています。つまり、詐欺メールが届くということは、「あなたの情報がどこかで漏れている」サインでもあるのです。

広告メール・詐欺メールが届く「理由」がある

迷惑メールや詐欺メールは、ある日突然ランダムに届くわけではありません。大きく分けると、次の3つのルートで送られてきます。
一つ目は「会員登録時の情報流出」です。ショッピングサイトやポイントサービスなどへの登録情報が、サービス側のセキュリティの甘さや不正アクセスによって外部に漏れてしまうケースです。過去には大手企業でも数百万件単位の個人情報流出事故が起きています。
二つ目は「規約の抜け穴による第三者提供」です。サービスの利用規約に「関連会社やパートナー企業に情報を提供する場合があります」と書かれていることがあります。よく読まずに同意してしまうと、知らないうちに情報が多数の企業に渡り、広告メールが殺到することになります。
三つ目は「フィッシングサイトへの入力」です。本物そっくりに作られた偽サイトに誘導され、メールアドレスやパスワードを入力してしまうと、その情報が即座に詐欺師の手に渡ります。本物かどうか判断しにくい巧妙なサイトが増えているため、URLをよく確認する習慣がとても大切です。

「日本語がおかしい」だけでは見分けられない時代になった

以前は、詐欺メールを見分ける方法として「日本語が不自然かどうか確認する」ことが有効でした。文章がぎこちなかったり、明らかに機械翻訳のような表現が混じっていたりと、少し読めばすぐに怪しいとわかるものがほとんどでした。しかし現在、この常識は大きく変わりつつあります。AIの急速な発展により、詐欺師たちも高精度な文章生成ツールを利用できるようになりました。その結果、自然で丁寧な日本語で書かれた詐欺メールが急増しています。文体や敬語の使い方も以前とは比べものにならないほど洗練されており、文章だけを見ても本物かどうか判断することが非常に難しくなっています。
さらに深刻なのは、詐欺師が事前にターゲットの情報を調べ上げたうえで接触してくるケースが増えていることです。たとえばチェーン店や法人に対しては、インターネット上に公開されている会社情報や登記情報などから代表者の名前を事前に調べ、「〇〇代表取締役 △△様」と正確な名前で送りつけてくることがあります。また、社長から社員にあてたメールを送りつけてくることもあります。名前が合っているからといって、それだけで信頼できる相手だと判断するのは危険です。たとえ自分の名前が正確に記載されていても、社長や社員の名前で送られてきていても、内容をよく確認するまで安易に信用しないことが大切です。
「文章が自然かどうか」「自分の名前が書いてあるかどうか」ではなく、「送信元のメールアドレスのドメインが正しいか」「本文中のリンク先URLが公式サイトのものと一致しているか」「身に覚えのない内容ではないか」といった点を冷静に確認する習慣を持つことが、これからの詐欺対策の基本となります。

あちこちで会員登録しないことが身を守る第一歩

健康に気をつかうように、デジタルの世界でも「予防」の意識が大切です。その基本となるのが、「不必要な会員登録をしない」という習慣です。
インターネットを使っていると、クーポンを得るためだけに会員登録を求められる場面が多くあります。しかし登録のたびにメールアドレスや個人情報を入力することは、それだけ情報が流出するリスクを増やすことになります。「1回だけ使えれば十分」というサービスへの登録は、できる限り避けるのが賢明です。
また、登録する前には必ずそのサービスが信頼できるものかどうかを確認しましょう。運営会社の所在地・電話番号・プライバシーポリシーがきちんと記載されているか、SSL通信(URLが「https://」で始まる)が使われているかを確認することが基本です。少しでも不審に感じたら、登録しないという選択肢を積極的に選んでください。

メールアドレスを「使い分ける」という賢い習慣

もし個人情報の管理をより一歩進めたいなら、ぜひ取り入れていただきたいのが「用途別にメールアドレスを使い分ける」という方法です。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールは無料でいくつでも作成できるため、目的に応じて複数のアドレスを持つことが可能です。
たとえば、次のように分けると管理がしやすくなります。「メインアドレス」は家族や友人、信頼できる人とのやり取り専用として、絶対に登録フォームには使わないと決めます。「サービス登録用アドレス」はネット通販や公共サービスなど、信頼性の高いサービスへの登録専用にします。「その他・一時利用アドレス」はキャンペーン応募や試しに登録するサービスなどに使い、迷惑メールが増えたら気軽に使用を停止または削除できるようにしておきます。
こうして使い分けることで、万が一どこかから情報が漏れても被害を最小限に抑えられます。また、どのアドレスに迷惑メールが増えたかを見れば、「どのサービスから情報が流れたか」を推測する手がかりにもなります。

薬局からのお願い――デジタルの健康も大切に

私たちは日々、皆さんの身体の健康をサポートしたいと考えています。しかし現代では、デジタル上の安全も身体の健康と同じくらい大切な時代になりました。詐欺被害は精神的なダメージも大きく、健康に直接影響することもあります。
AIの発展により、詐欺の手口はこれからも進化し続けます。詐欺の手口を知り、過去の常識に頼りすぎないことが、自分とご家族を守るうえで何より重要です。「登録する前に一度立ち止まる」「メールアドレスを目的別に使い分ける」「名前が書いてあっても送信元を必ず確認する」「少しでも怪しいと感じたらすぐに閉じる」——こうした小さな習慣の積み重ねが、大きな被害を防ぐ力になります。
ご不明な点や不安なことがあれば、お薬のことだけでなく、こうした日常の困りごともお気軽にご相談ください。



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