薬の飲ませ方(高齢者編)
- 2023年02月07日
ひばりグループのホームページをご覧いただきありがとうございます。
前回のお子様編に引き続き、今回は高齢者の方々のお薬の服用についてです。
毎日たくさんの薬を服用する高齢者少なくありません。
慢性疾患を抱えている場合、いちど薬が処方されると続ける必要がある人が多く、処方薬の数や量は病気の数だけ増えていきます。
そんな薬をめぐるトラブルは、後を絶ちません。誤飲や飲み忘れはもとより、複数の薬を飲むことで体調を崩すケースもあります。
高齢になると、錠剤は大きすぎても小さすぎても飲み込みづらくなったり、粉薬はむせて飲み込めなかったりと、服用以前の問題も出てきます。
飲み込みが悪いと、薬が長く口のなかに残り不快で、拒否することもあるそうです。
加齢により飲み込む力が弱まっている状態のことを言い、誤嚥するリスクが高まります。この誤嚥がきっかけで起こるのが誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、芸能人や著名人の逝去ニュースで聞くこともしばしば。
誤嚥とは、食べ物などがうまく飲み込めずに気管に入ってしまうことです。このときに細菌も一緒に気管に入って肺まで到達し、肺炎を引き起こすことがあります。これが誤嚥性肺炎です。高齢者の死因の上位に入ります、たかが薬の誤嚥と思わず、服用の際にはしっかり見守らなければなりません。
子供と違い、意志や気持ちのしっかりされた方で、稀に服用を拒むことがあります。認知症がある場合は、それが原因で拒否している可能性もあります。症状が安定している状態などに服用するのもひとつの方法です。それでも上手に飲み込めず、時間が掛かると口内で成分が溶けだし苦みを感じることがあります。
薬によっては、服薬を中断することで体調を壊してしまう可能性もあります。処方薬はもっとも治療効果があらわれる分量を医師が処方しています、中断したり増減量はしないでください。
とはいえ、嫌がっているのを無理に飲ませるのは得策ではありません。あらかじめ医師へ確認のうえ、服用時間をずらしていい場合は、タイミングまで待つことも大切です。
子どもと同様に服用の補助食品があります。
カプセルや錠剤、粉薬のままでは飲みづらいようなら、服薬ゼリーやオブラートを使うと飲みやすくなることがあります。
ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。