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この食材がお助け:高血圧

  • 2023年03月14日

ひばりグループのホームページをご覧いただきありがとうございます。

シリーズで、健康面を食材の視点から取り上げたいと思います。
初回は【高血圧】、患者さんにも多いです。

高血圧とは

安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧になると血管に負担がかかる状態が続くため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなり固くなると、動脈硬化になりるリスクが高まります。身体を動かしたり、寒さを感じたりと、ちょっとしたことで上昇しますが、一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。

そもそも血圧とは

心臓から送り出された血流が血管の内壁を押す力(圧力)を指します。
心臓はポンプとなって血管に圧力をかけ、動脈から全身の組織に規則正しく血液を巡らせています。
すべての血管に血圧はあり、 血圧の高さは心臓が血液を押し出す力と血管の拡張で決まります。 血管の弾力性も関係しています。

放置していると動脈硬化が促進され、重大な病気につながります。
特に脳卒中は、性別に限らず高血圧の影響が大きいことが、最近の研究で明確になっています。

脳卒中

 

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など

高血圧によって最もリスクが高くなるのが、脳卒中です。最高血圧が10mmHg上昇すると、脳卒中のリスクが男性約20%、女性約15%高くなります。脳卒中は命が助かっても、障がいや麻痺など後遺症を伴うことがあります。

心疾患

 

心筋梗塞、狭心症など

心疾患は、ガンに次ぐ死亡率です。最高血圧が10mmHg高くなると、心筋梗塞や狭心症の危険度が約15%増加するといいます。

慢性腎臓病

 

血圧が高いと腎臓にも大きな負担がかかり、血中の過剰塩分などを正常に排泄できず更に血圧が上昇する悪循環を起こしやすくなります

効果が期待できる食材

●そば
そばに含まれるポリフェノールの一種のルチンが豊富です。ルチンは、毛細血管をやわらかく保ち、血流を良くする効果があることから高血圧予防にも効果的だと言われています。
この他にコレステロールをさげるナイアシン、食物繊維も多く含まれます。ただし、これらの成分は水に溶けやすい性質なので、そばを茹でるとお湯に溶け出してしまいます。

●りんご
体内に蓄積されたナトリウムを尿と一緒に排泄してくれるのがカリウムです。
りんごはカリウムを多く含み、血圧の低下が期待できます。

●じゃがいも、かぼちゃ
血圧の上昇を抑える栄養素である「カリウム」がたっぷり、豊富な食物繊維は腸内環境を整えます。

●なす
なすにはルチン、ヘスペリジンが含まれます。ヘスペリジンもポリフェノールの一種で、細い血管の強化が期待できる成分です。

※腎臓病の方はカリウムの摂りすぎは症状によっては危険ですので、担当医と相談してから適量を摂るようにしてください。

塩分控えめでも美味しいコツ

1.調味料は計量しましょう。
減塩調味料を使っても、味覚(好み)の味付けになってしまいます。
2.調味料はかけるより、小皿にとって
3.レモン、ゆず、すだちの酸味や、みつ葉、しそ、生姜などの薬味でアクセントを。
4.アーモンドやクルミ、ピーナッツ、ゴマなどは風味と食感も楽しめます。
5.スパイス香辛料を利用しましょう。
6.醤油をポン酢に変えるだけで、かなり減塩になります。
7.お出汁の風味を利用しましょう。
昆布、かつお節、干し椎茸の出汁はほとんど塩分がありません
8.油でワンランクアップ。揚げ物や炒め物ではなく、煮物、汁物の仕上げに “一垂らし”、コクとツヤが出ます。中華ならごま油、洋風ならオリーブ油が良いですね。
9.肉や魚、野菜などに軽く焼き目をつけて、香ばしさを味わいましょう。
10.一番食材が美味しい時期はその旬の食材と味わいと風味を感じましょう。
食塩が多いと素材独自の良さが損なわれがちになります。

すべてが薄味だと満足感(幸せも?)薄れてしまいそうなので、一品だけお好みの塩分にするといいかもしれません。



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