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朝食のすすめ〜慢性疲労〜

  • 2023年04月27日

ひばりグループのホームページをご覧いただきありがとうございます。

シリーズで、健康面を食材の視点から取り上げています。
今回は【慢性疲労】です。

ゴールデン・ウィーク後に、学校や仕事に気が重い、なんとなくダルい・体調が悪い、授業や仕事に集中できない、こんな症状を「五月病」と呼んだりしますね。
5月は新年度から1ヶ月、進学や就職、転居などで新しい環境に変わり、特にストレスや疲労(精神的にも)がたまりやすい時期です。
皆さんはいかがですか。
疲れは、生理現象で誰にでも起こり、寝疲れなんて言葉あるように、寝すぎても逆効果の場合もあります。やはり、生活習慣にはリズムとバランスが大切です。
全身のダルさや微熱など肉体的なものと、脱力感、集中力や思考力がわかないなど精神的・心理的な症状がみられることもあります。
たいていは翌日には心身ともにスッキリして、回復します。
しかし、疲れが翌日以降に持ち越され、積み重なることによって慢性疲労が起こります。
慢性疲労の原因は、疾患によるもの、ストレスなどさまざまです。しかし、実は食生活の乱れも疲労感を助長させています。当然、食生活の乱れによって病気になることもあります。

朝食抜きは黄信号↑

朝食をとる人は、起床時刻になると自然に消化器の活動も高まって、食後は十分な消化液が分泌されます。消化吸収されたあとは、インスリンの分泌が高まって、血中のブドウ糖が取り込まれ、細胞にとりこまれ、エネルギーとなります。

朝食後は体温も心身の活動力が上昇し、咀嚼運動が脳を活性化させます。(!:野菜バランス飲料やサプリ・ゼリーなどは咀嚼が必要ありません。)
こうして、脳やからだの細胞にエネルギーが巡り、1日の活動態勢が整います。

これは朝食を抜いたとしても、活動し始めればエネルギー消費が開始されますが、ブドウ糖は前日の晩ごはん(もしくは最後に採った時間)から補われていないので低血糖状態(低血糖の時間)が長引きます。これが「だるさ」につながります。

ほとんどの人(生物は)24時間周期で機能や信号が発せられ、これをサーカディアンリズムと呼び、日本語では概日リズムや日内リズムと言ったりします。みなさんが体内時計といってるものです。
起きている間は循環器や呼吸器を活発にする交感神経が働き、睡眠中は逆に循環器や呼吸器は休めて消化器を活発にするよう副交感神経が働きます。リズムが合っていれば過度に疲労を感じることは多くないはずですが、リズムが逆行すると、疲れを感じます。

体のメカニズムからも、朝食を摂ることはエネルギー面でも機能面でもとても重要です。

 

海外旅行などでの時差ボケはリズムの変化によるものです。リズムを整えるには朝食と日光が重要で、現地時刻に生活を合わせるためには、十分な朝日を浴び現地時間に合わせて朝食をとることが大切です。
また、疲労感は脳と密接な関連にあり筋肉など肉体的には疲れていないはずなのに、だるくて眠い…ということはありませんか?これは脳が疲れているためです。脳は血中の糖のみをエネルギーとしていて、朝食を抜き低血糖の状態では脳の働きが鈍くなってしまいます。

疲労感を防ぐ栄養素

ファストフードや外食、同じものを摂りがちで栄養が偏ると、特定の栄養素が不足し、だるさや疲労の原因となります。必要な栄養素をバランス良く摂ることが大事です。

●エネルギーを効率よく作るビタミンB1やミネラル
低血糖にならないよう炭水化物を補う必要があり、炭水化物をエネルギーにするためにビタミンB1が必要です。
カルシウムやマグネシウムのミネラルは、炭水化物の代謝に関与しています。

●鉄分の不足は、貧血や目まいの原因に
全身に酸素を運搬する血液中のヘモグロビンの構成成分に鉄分が必要だからです。このため、鉄分が不足すると息切れ、めまいなどの症状が現れます。

●ストレス対策

ストレスを感じた時は、たんぱく質とビタミンC、カルシウムを摂りましょう。たんぱく質は筋肉や臓器など組織の成分でもあり、エネルギー源でもあります。不足すると全体的な体力や精神力のスタミナがなくなり、やる気や集中力が低下します。
また、ストレスが生じると副腎皮質から抗ストレスホルモンが分泌され、血圧や血糖を上げてエネルギーを供給するホルモンの生成にビタミンCを必要とするうえ、ビタミンCには鉄分の吸収を促進させる作用があります。
カルシウムは、神経の苛立ちを抑え、精神を安定させるほか、心臓の拍出を規則的にする心筋に作用します。そのためカルシウム不足はイライラや不整脈の原因になります。

 

疲労耐性のための食生活

 

    • 朝食は抜かず、しっかりとる
    • 3食を食べる時間の間隔はできるだけ等しくする
    • 3食を食べる時間の間隔はできるだけ等しくする
    • 3食はできるだけ同量とり、夜遅くに食べ過ぎない
    • 炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取する
    • 好きなものばかり食べず、偏食しない
    • 自分に不足しがちな栄養素を含む食品を知り、積極的に食べるように心がける
    • 自分に不足しがちな栄養素を含む食品を知り、積極的に食べるように心がける

カルシウム(乳製品、小魚、青菜などに多く含まれています)
鉄(レバー、魚貝類、大豆製品、緑黄色野菜などに多く含まれています)
ビタミンB1(胚芽つきの穀類、肉類(特に豚)、豆類などに多く含まれています)



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