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健康のコツ、肩甲骨

  • 2023年10月27日

こんにちは、ひばり天王町薬局の管理薬剤師のTです。
いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。
秋も真っ只中になり過ごしやすい季節となりましたね。

普段から良い姿勢を保っていますか?
猫背になっていませんか?

姿勢が悪いと、見た目の印象だけでなく、健康に障る恐れがあります。

今回は、肩甲骨を柔軟にすることの重要性についてお伝えします。

姿勢が招く健康悪化

人間の背骨は、横から見るとキレイなS字を描いており、その周辺には、血管やリンパ管、神経など大切なラインが複雑に走っています。
そのラインがスムーズに流れて、私たちは健康を維持できます。
ところが、前かがみだったり不自然な姿勢が続くと、流れが崩れ健康を害す要因となりえます。
姿勢が悪くなる原因には背骨の変形、体幹筋の萎縮などありますが、大きな原因のひとつが「スマホの普及」ではないかと考えます。
スマホを操作する際、どうしても姿勢が前かがみになりがちです。それが長時間続くと頸部の筋緊張のバランス不良が起こります。
その代償として腰椎や胸椎にも負担がかかりその結果、首の凝り、肩こり、頭痛、手のしびれ、めまいが起こりやすくなります。

痛みや張りの症状により、QOL(生活の質)が低下を引き起こします。
猫背の姿勢は腹圧の上昇を招きます。すると、便秘・腹部の張り・腸炎・胃潰瘍などの胃腸障害や食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎を引き起こします。

また肺機能も低下させ、無気肺・肺炎・肺気腫を引き起こします。
薬物治療やマッサージにより改善することはありますが、これはあくまで対症療法に過ぎず、根本治療にはなりません。

ではどうすれば

それは単純明快!!正しい姿勢を身につけることです。姿勢を改善すると健康状態は上向きに、気持ちは前向きになります。
とはいえ、長年の癖はなかなか消えないし、猫背が習慣化してしまうと肩甲骨が固くなり可動域が狭くなっています。

でも安心してください。
肩甲骨を柔らかくするための習慣体操があります。
これは肩こりにも効果があります。

肩甲骨の柔軟性の改善体操

・両肩に手を当て肘で大きな円を描くようにゆっくりと後ろに数十回回す。
・逆回転も同様に繰り返す

これをこまめに行うことで、立派なエクササイズになります。
思い付いた時に数回繰り返すだけで効果はあります。

肩甲骨周辺の筋肉がほぐれると、内臓機能も活発になり、エネルギー代謝の良い体が作れます。
そして骨盤の歪みが緩和されます。骨盤を整えることで頭蓋骨が引き締まり、食欲をコントロールできるようになる効果が期待できます。それは満腹中枢の感度を良くし、少量でも満腹感が得られるようになり、結果的に食べすぎの防止ができ「痩せやすい体」に近づくということです。

「スポーツの秋」、運動する上でテーマである肩甲骨」は、とても重要な役目を担っています。
肩甲骨は肩と上肢をつなぐ要です、両手を広げバランスを取る動作はスポーツ全般に要し、特に野球・バレーボール・ゴルフ・マラソンは肩甲骨の使い方が結果に現れます。

私は3月開催予定の静岡マラソンにエントリーしました。ランニングにおいて腕を振る時の肩甲骨の柔軟性がパフォーマンスを左右します。柔軟性が高いと腕の自然な可動域が広がり、その反動で足が前に出やすくなります。

「健康」のためには「肩甲骨(健康骨?)」をしっかり機能させることが欠かせません!!



ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。