
ペットセラピーってご存じですか?
- 2025年01月15日
こんにちは。ひばり城北薬局の薬剤師です。
皆さんはペットセラピーってご存じですか?
動物とのふれあいで人々の心を癒す それがペットセラピーです。
当薬局もペットを飼っているスタッフが多くいます。ペットは家族の一員として、とても重要な存在というだけでなく、一緒にいると気持ちも穏やかになり癒されますね。
ペットセラピー(アニマルセラピー)とは、動物とのふれあいを通じて心身の健康を維持したり、リハビリに役立てたりする活動のこと。国際的にはAnimal Assisted Therapy(AAT=動物介在療法)と呼ばれ、医療行為の一種に位置づけられています。ペットセラピーは、高齢者施設や障害者施設、幼稚園や学校などの教育現場、医療機関などで行われているんです。

ペットセラピーの効果とは…
ペットを飼っている人は、そうでない人に比べ、うつ病や気分障害の発症割合が低いといわれています。動物とのふれあいにより、温もりや毛の柔らかさを感じたり、アイコンタクト、呼びかけ、お返事など、コミュニケーションが取れていると感じると、「ストレスホルモン」である「コルチゾール」の分泌が減少、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、心理的な安定感や幸福感が増すと言われています。
動物とのふれあいにより、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が増え、心拍数や血圧を下げる効果があります。
動物とのコミュニケーションは非言語的なやり取りを通じて行われるため、言葉によるコミュニケーションに不安を感じる人にも効果的です。
動物と一緒に何かしようという気持ちが沸き、徐々にベッドから起き上がることが増えていきます。
動物とふれあったり、見つめあったり、話しかけたりすることで心が癒され、痛みが和らいだり、心身が健康になり、生きる意欲につながります。
かわいい動物とのふれあいに、こんなうれしい効果が認められているんですね。
昨今のペットは多種にわたりますが、今回は日本での飼育数No.1の猫についてお話ししたいと思います。小さく華奢でふんわりとした猫は、飼い主の保護意欲を高め、世話をすることが癒しとなる「逆セラピー効果」をもたらすといいます。
最近では、飼い主が「どうしたら猫が言うことを聞いてくれるのか」と考えることが、脳の機能の活性化を促しているのではと推測する研究結果もあります。猫のクールで気まぐれな性質が、人の健康に役立っていると考えるとおもしろいですね。
また、猫が機嫌のいい時に、のどをゴロゴロと鳴らす音…この「ゴロゴロ音」は、
母猫と子猫が、お乳を与える時・もらう時に互いに喉を鳴らし、存在や成長、安心を確認していると言われています。そんな「ゴロゴロ音」にこんな驚きの効果があるのをご存じですか?
- 免疫力や自然治癒力を高める
- ストレスの軽減
- 骨密度をあげる
- 血圧・心拍数の低下
猫のゴロゴロ音が、骨折や怪我を早く治す効果があるというのはちゃんと科学的にも証明されているんですよ。
20年以上猫を飼っている当薬局のスタッフが、今までインフルエンザに罹ったことがないのは、猫とのふれあいで免疫力が上がっているからなのかもしれませんね。
いろいろな事情でペットを飼えない方も、最近増えている動物カフェ等を訪れて、
動物たちとふれあい、癒されてみてはいかがでしょうか。
ひばり薬局では、患者様のご意見などを医師へフィードバックすることもあります。
皆さまの症状や経過などお聞かせください。コミニュケーションさせていただくことで親身に健康のお手伝いをさせていただきます。