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紅茶の効能

  • 2025年01月31日

こんにちは。
ひばり城北薬局です。
皆さんは今、女性たちの間で流行している「ヌン活」ってご存じですか?
イギリス伝統のアフタヌーンティーを楽しむ活動のことなのですが、紅茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだり、スイーツ、セイボリー(食事系)をいただくこの習慣が日本にも広まりつつあるようです。アフタヌーンティーを提供するホテルやお店も増えてきています。どのお店も季節に合わせて趣向を凝らしていて、目移りしちゃいますね。

今回はアフタヌーンティーの主役、紅茶についてお話ししようと思います。
紅茶はおいしいだけでなく、私たちの健康にも良い効果を与えてくれるんです。
ただし、注意点もありますので、一緒にみていきましょう。

紅茶の効能・効果

集中力アップ・眠気の軽減
これは、紅茶に含まれるカフェインとテアニンによるものです。
カフェインの神経を興奮させる作用と、テアニンの神経を鎮めるリラックス効果の相互作用により、集中力を高める効果が期待できます。
カフェインの血中濃度は、摂取後およそ30分〜2時間で最大となり、2〜8時間その効果が続くといわれています。

 

リラックス効果
紅茶の香りは心理的ストレスを軽減させ、睡眠の質の向上につながるといわれています。
また、紅茶に含まれるテアニンが、リラックス効果のあるα波を発生させることがわかっています。
この効果は、テアニンを摂取した約40分後にあらわれ、2時間程度続くといわれています。

 

食後の血糖値上昇を抑制
テアフラビンなどの紅茶ポリフェノールには、糖質を分解する酵素の働きを阻害する作用があります。
その結果、ブドウ糖の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇が抑制されるといわれています。

 

コレステロール値の低下
これは、テアフラビンに胆汁酸を再吸収させる輸送物質の働きを阻害する作用があるためです。
その結果、コレステロールから胆汁酸への合成が促進され、血中コレステロール値が低下するといわれています。

 

殺菌効果・抗ウイルス作用
カテキンやテアフラビンなどの紅茶ポリフェノールは、食中毒の原因となる感染型の腸炎ビブリオ、毒素型の黄色ブドウ球菌・ウェルシュ菌・セレウス菌などの殺菌効果があることが確認されています。
また、紅茶はインフルエンザウイルスを無力化することも確認されており、カフェインレスの紅茶でも効果が認められます。
ティーバッグで淹れた2回目以降の紅茶にも効果があるため、うがいに利用すると、インフルエンザ予防に効果的です。

 

歯の健康維持
紅茶ポリフェノールは、緑茶ポリフェノールよりも歯垢形成酵素の働きを抑制する効果が高く、歯周病予防につながります。
また、紅茶に含まれるフッ素は歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進させるため、歯質が強くなり、歯が脆くなるのを防ぎます。

 

ダイエット効果
紅茶ポリフェノールには脂肪吸収を抑える効果があります。
またカフェインが脂肪の分解を促進、利尿作用により老廃物を排出してくれます。
カテキンには代謝を上げ、体脂肪を減らす効果があります。

紅茶を飲む際の注意点

カフェインの過剰摂取
カフェインを過剰摂取すると、めまい、心拍数増加、震え、不眠、下痢、吐き気などを引き起こす場合があります。
紅茶1杯にはおよそ40mg前後のカフェインが含まれています。健康な大人の場合、1日200㎎=紅茶4~5杯程度であれば、問題ないとされています。ただし、個人差がありますので、ご自分の許容量を把握して、適量を飲むようにしましょう。

 

タンニンの過剰摂取
タンニンは、茶葉や赤ワインなどに含まれる渋み成分で、ポリフェノールの一種です。
カテキン類や、テアフラビンなどもタンニンに分類されます。
タンニンの摂りすぎは鉄の吸収を低下させるため、鉄不足による貧血がある人は紅茶の飲みすぎに注意しましょう。

 

空腹時は避ける
カフェインには胃酸の分泌を促す作用があるため、空腹時に紅茶を飲むと、胃酸によって胃が荒れる場合があります。
また、タンニンには胃を刺激する作用があり、過剰に摂取すると胃の粘膜を傷つけることもあります。
空腹時に紅茶を飲むと、腹痛や吐き気を引き起こすことがあるので、注意しましょう。

 

結石の危険
紅茶に含まれるシュウ酸を多量に摂取すると、人によっては尿路結石や腎結石になる恐れがあります。特に胃腸に持病がある方は注意しましょう。
さて、紅茶の健康効果と注意点がわかったところで、次は紅茶の茶葉についてみていきましょう。たくさんの種類がありますが、今回は世界三大銘茶といわれる茶葉をご紹介します。

世界三大銘茶とおすすめの飲み方

ダージリン
インドのダージリン地方で栽培されている日本での知名度も高い茶葉
特有の香りとマスカットのようなフルーティーさがあり、「紅茶のシャンパン」と呼ばれています。
ストレートティーがおすすめ。

 

ウバ
主にスリランカのウバ地方で栽培されている茶葉
強い渋みとメントール系のすっきりしたフレーバーが特徴です。
ロイヤルミルクティーがおすすめ。

 

キームン
中国西部のキームン地方で栽培されている茶葉
スモーキーな香りが特徴で、最上級のものはバラや蘭のような甘い香りがします。
ストレートティー、ミルクティー、どちらもおすすめ。

まとめ


いかがでしたか?紅茶は飲むだけでなく、ケーキなどのお菓子にアレンジする方も多いと思います。最近はフルーツなどの香りのついたフレーバーティーも種類が増えていますね。ご自分の好みに合わせていろいろな茶葉やフレーバーを選ぶのも楽しいですね。お好きな紅茶を楽しみながら、その健康効果も取り入れてみましょう。



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