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のどの痛みに有効な漢方薬.

  • 2024年02月10日

こんにちは、ひばり天王町薬局の管理薬剤師のTです。
関東と近郊の積雪で交通網はじめ物流に影響が出ていましたね、寒さが峠となるこの時期ですが皆さん体調はいかがですか?
今回は私の実体験に基づき、風邪やインフルエンザが流行するこの時期に有用な漢方薬をご紹介いたします。
市販薬で、比較的入手し易いタイプです。

処方薬は、すでに出ている症状に医師が診察して決められるものです。すなわち症状がないとき(健康な状態)には服薬しません。(例外:持病、基礎疾患や寛解期など)

一方で漢方薬には、未病と言って何の症状が無くても、服用を続けることにより将来の病気を予防する、という考え方があります。

過去のコラム「鼻呼吸のススメ」で、扁桃炎を起こしやすい体質の私は「ナイトミン鼻呼吸テープ」を紹介しました。使用するようになって、ほぼ発症しなくなり最後はいつだったか。。。
それと並行して、実践していたのが「風邪の流行時に桔梗湯を予防で飲む」ことです。

医師がテレビで紹介していたものをきっかけに、取り入れてみようと思うました。
これを行うことで扁桃炎を患うこともなく、(家族談ですが)のどのイガイガ感には著効です。

年に何度か出場する市民マラソンは、そのほとんどが寒冷時期であり、それに合わせ調整・仕上げの時期の練習で長距離を走り、口呼吸で冷たい空気を吸い込んでしまうと気管にダメージを受けてしまいます。そんな時にこの漢方薬はとても頼もしい存在でありすっかり愛用しています。その漢方薬とは?

 

桔梗湯ききょうとう

皆さんは、漢方薬といえはどんなイメージでしょうか?今はツムラかクラシエが市場では多く目にします。
わたしは〈ツムラ桔梗湯〉です。

効能効果
のどの痛み、それに伴う咳
●主成分
カンゾウ3g:鎮咳・去痰・抗炎症・鎮痛作用
キキョウ2g:鎮咳・去痰・排膿作用
●服用方法
1日7.5gを2~3回に分割し、食前または食間に経口投

画像:ツムラ

私の場合、冬季に予防で服用しておりますので基本的に就寝前に1回です。激しい運動をした際、その直後に飲むこともあります。ただしそのまま飲むのではなく、微温湯に溶かしたものでガラガラとうがいをし、その後飲み込みます。
ほんのりと甘味があって飲みやすいです。市販やネット販売でも入手は可能です。

他の薬との相互作用・注意事項について

桔梗湯についてご紹介しましたが、漢方を含め他の薬と併用する場合には注意が必要です。桔梗湯はカンゾウを含むため大量に摂りすぎると「偽アルドステロン症」という高血圧、むくみ、下痢、嘔吐等の副作用が発現します。
併用注意の物は下記のとおりです。
・甘草含有漢方薬(葛根湯、小青竜湯、芍薬甘草湯、甘草湯等)、
・グリチロン配合錠
・利尿薬

また、漢方薬を複数服用する場合、組み合わせによって作用が相反して、本来の効果が発揮できないことがあるので、必ず薬剤師に相談して下さい。

たまたま私にはツムラが合いました。クラシエやその他の方が…とか、マラソンでではなく私のライフスタイルなら・・・などお気軽に。

最後までお読みいただきありがとうございます。



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